秋の山を快適に歩くために、何を、どう着るか。登山者として、山をより楽しく安全に歩くためには、山のウェアの特性を理解して、うまく着回すことが大切。レイヤリングの基本を考えてみよう。 きりっと冷えた空気、色鮮やかな紅葉。秋山シーズンはこれからが本番だ。「登山は晴れ、雨、風などの外的環境の変化と動く、止まる、登る、下るといった運動強度の変化が激しいアクティビティ。登山ウェアの役割は身体機能をなるべく一定に保ち、急激な変化が繰り返される環境でも判断力や行動力を低下させないことにあります」と、山岳ガイドの笹倉孝昭さんは言う。低山では冬でも半袖の人を見かけるほど。行動着は汗をかかないことを重視して、寒さに対応できるミッドレイヤーを携行する。天気予報から山頂の気温を計算して、レイヤリングを組み立てよう。寒そうだからと、心配で荷物が増える。女子に多いこのパターンもウェアの機能を生かしたレイヤリングで解決。まず、上に重ねるだけでなく、アンダーウェアで肌を覆う。それだけで意外なほど温かい。そして、寒さを感じやすい首・手・足をしっかりケア。ネックゲイター、グローブ、厚手のソックスやレッグウォーマーなど小物を上手に使いたい。体を濡らさないためには、適切な機能をもつ登山用のウェアでレイヤリングを効率的に組み立て、体から出る汗を外へ送り出し、外からの雨や雪を最外層のシェルレイヤーで遮断することが必要となる。また、寒さにはウェアで対応できても、稜線の積雪、登山道の凍結には雪山登山の装備と技術がないと太刀打ちできない。雪や氷は登るより下るほうが難しいので、「もう少し行けるかな」は禁物。早めに引き返す判断を。特に秋・冬は外気温が低い。行動中は暑くて汗をかいても、立ち止まれば一気に体が冷える。体感温度を一定に保つのが難しい秋は、ほかのシーズンよりウェアの役割が大きい。暖かい空気の層を体にまとい、閉じ込めるようにレイヤリングしていくことを意識しよう。山のウェアリングは、「秋だから」とか「○月だから」ではなく、その日の天気と気温、運動量で決める。秋でも日中は20℃を超えることがあるので、登りではかなりの発汗量に。晩秋の冷え込んだ日でなければ、夏のアルプスと大差ないレイヤリングになるだろう。ハイ、雪です。11月の八ヶ岳はひと足早い冬。上旬でも朝晩の気温は氷点下になることがあり、下旬には赤岳鉱泉に恒例のアイスキャンディー(人工の氷瀑)が現われるほど。秋の気分で入山すると、行動中はなんとかなっても、寒さで眠れない夜を過ごすことになりかねない。夏には登ったけれど、秋は初めてという場合は、あらためて情報収集を。現地の様子は山小屋のブログやfacebookを参考にするのもいい。ベースレイヤーは途中で着替えるのが難しいので、気温に対して保温性が高いと、暑さで体力を消耗してしまう。薄着で出発しても、寒くなったら上着を羽織ればいいので、こちらが正解&機能的だ。そのうえで気温に適した保温ウェアを羽織る。裾からすきま風が入るようなガバッとしたものではなく、ほどよく体にフィットしたものがいい。フードをかぶれば、さらに体感温度がアップする。ウェアを層(レイヤー)に分類し、それぞれの層に明確な役割を与える機能的な重ね着システムが「レイヤリング」。登山では体を乾いた状態に保つことが重要だ。水の熱伝導は液体(水)と気体(水蒸気)ではおよそ26倍違う。汗などで濡れた状態では、乾いているときより簡単に体が冷えきり、低体温症などの原因にもなりかねない。 ウェアの構成を「アウターレイヤー」「ミドルレイヤー」「ベースレイヤー」の3グループに分けて重ね着し、天候や運動量に応じて着脱することで温度調節を行い、ウェアの性能を発揮させることをレイヤリングといいます。
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快適さは「レイヤリング」がすべて! 登山初心者なら知っておきたい服装のハナシ. 登山時の体温変化の要因は大きく分けて以下の2つがあります。・内部要因による体温変化 ・外部要因による体温変化 内部要因による体温変化これは山を登っている時にはエネルギー消費が大きく体温が上昇し、休憩時には体温が下がるということです。下山時もある程度エネルギーを消費しますが、登っている時ほどではありません。また、登る山の高さや道の険しさによってもエネルギー消費量・体温の上昇の程度は違ってきます。なだらかな坂が続くようなハイキングに近い登山と、3千メートル級の急 …
残雪期・秋山の登山・トレッキングでは、朝夕は肌寒いが、昼は暑い。日差しは暖かいが風は冷たいといった相反する条件が多く、これに対応するのは汗処理を優先したレイヤリングです。ウエアの着脱を減らし、スピーディな行動ができます。 重量340g(袋込)と超軽量にも関わらず、必要十分な居住スペースはしっかり確保できます。入口はサイドに2箇所、フラップ付きのフロアーを備えています。サイドリフターを使用することで、居住性をさらに高めることができます。ストックやポールなどを利用するため、多少コツのいる設営方法ですが、それを補っても余りある軽さのメリットがあります。優れた耐久撥水性・防風性を備えた中厚手の万能パンツ。タテヨコストレッチで抜群の動きやすさ登山中に通過する「ちょっと危険だな」と感じるような岩場や崩壊地等で、 バランス保持のサポートロープとして積極的に活用しましょう。 特に力量に不安のあるメンバーがいる場合、 一本のロープ、数本のスリングとカラビナをパーティ装備に加えることで、 危険個所の通過の安全性がぐっと高まります。軽量コンパクトなインシュレーション。雨や雪に濡れてもヘタらず保温力をキープ濡らして拭くだけでスッキリ!!汚れや皮脂をしっかり落とし、アウトドアフィールドでさっぱり秋~残雪期に最適な汗処理能力と保温性、通気性のバランスに優れたミッドレイヤーCopyright (C) finetrack.
楽ちんスタイル 2. 魅力ある秋の登山を楽しむ服装についてレイヤリングの基本を紹介して説明します。その選び方では手持ちの衣料やレンタルも取り入れながらじっくりとコーディネートしましょう。その際にはメーカーが推奨する秋山登山の服装へのメンズ・レディース別のコーデ例も参考になります。 春・秋の登山の服装の基本 2. 靴下・登山靴について 4.
そこで今回、秋山で役立つドライレイヤリングのノウハウを、登山学校の机上講座でお話させていただくことになりました! 「秋山ドライレイヤリング講座」にて、松井がドライレイヤリングについてご説明させていただきます! 春・秋の高山に登る場合 4. レイヤリングシステム. 登山服の素材の基本 2. これから登山を始める方は、装備を揃える際ただ闇雲に「これとこれとこれが必要! 夏の高山に登る場合 3. 春・秋の登山の服装 1.
王道スタイル 3.
レインウェアー・便利なアイテム
2020/04/27 更新. 夏の登山の服装 1.
All Rights Reserved冬期のインナーから夏山縦走の保温まで幅広く活躍する高機能グローブ適度な暖かさと速乾、調湿機能。秋冬にオールラウンドに活躍するハイブリッドベースレイヤー大人2人が座って退避・休憩できるサイズに設計したシェルター。たとえ日帰りのガイド登山であっても、天候の急変や道迷いなどにより山で予定外の野営を迫られる事は十分想定されます。この様な状況で緊急用シェルターとしてご使用いただけます。また、雨具を忘れたりなくした場合には、そのまま非常用のポンチョとしてかぶる事も可能。1枚あるだけで登山の安全性を大きく高めてくれる、わずか130gの本当のお守りです。オプション装着システムを備え様々なアウトドアシーンに対応するキャップ&ハットシリーズ