国語を正確に理解し表現する能力を養うとともに,国語に対する関心を深め,言語感覚を養い,国語を尊重する態度を育てる。学習指導要領は、約10年に一度改訂されています。今回の記事では、改訂のキーワードとポイントの2点だけ絞って学習指導要領の変遷を解説します。教員採用試験を受験する予定で、まずは学習指導要領の流れを把握したいという方におすすめです。総合的な学習の時間が新設され、完全週5日制になり、授業時数は歴代の学習指導要領で最も少なくなります。オランダ在住フリーライター。元旅行会社法人営業・元小学校教員・Teach For Japanフェロー3期生(中高社会科免許あり)。フェローとして福岡県の小学校で 勤務し、「どんな大人が子どもと一緒に学ぶか」の大切さを痛感。 2018年春よりオランダに移住し起業。一斉画一ではない学びや学校の在り方を勉強中。毎日Twitterでオランダの教育ニュースを発信!認定NPO法人Teach For Japanは、独自に選考した人材に研修を行った上で、学校の教師として2年間、学校に配置するフェローシップ・プログラムを運営しています。学習指導要領は,どこまでも教師に対してよい示唆を与えようとするものであって,決してこれによって教育を画一的なものにしようとするものではない。教師は,学習指導要領を手びきとしながら,地域社会のいろいろな事情,その地域の児童や生徒の生活,あるいは学校の設備の状況などに照じて,それらに応じてどうしたら最も適切な教育を進めていくことができるかについて,創意を生かし,くふうを重ねることがたいせつである。新しい学習指導要領のPR動画のタイトルは「生きる力 学びの、その先へ」です。社会に開かれた教育課程や学校ごとのカリキュラム・マネジメントが強調される中、教員や関係者、保護者を中心とした地域の方々が協力していく必要性が一層強まるのではないでしょうか。1951年の一部改訂は、戦後の時間がない中で作成された初版の内容を整備していく特徴を持っていました。序論には、下記のような内容が記載されています。いちばんたいせつだと思われることは,これまでとかく上の方からきめて与えられたことを,どこまでもそのとおりに実行するといった画一的な傾きのあったのが,こんどはむしろ下の方からみんなの力で,いろいろと,作りあげて行くようになって来たということである。学習指導要領は、戦後に作られ1947年に「試案」の形で発表されました。冒頭には、「わが国の教育はこれまでと違った方向に進んでいる」と前置きをして、下記のように明記しています。2020年度から全面実施となる学習指導要領の内容は、生きる力や確かな学力、基礎・基本の充実、思考力・判断力・表現力等の新学力観といった資質・能力を育てる試行錯誤の蓄積の上にあることがわかります。情報化、グローバル化、人工知能が急激な社会的変化をもたらす予測困難な時代で、未来の創り手となるために必要な資質・能力を確実に育むことが必要という背景から改訂が行われました。 学習指導要領の過去から学ぶ②. 国語(高等学校学習指導要領分析)。高等学校・高等学校の先生向けサービスのご案内。高等学校学習指導要領の分析(国語)を掲載しています。大学受験の予備校・塾、学校法人河合塾の公式サイトです。 4 各教科等の目標の変遷 <国語> 小学校学習指導要領 中学校学習指導要領 昭和33年 昭和33年10月1日(1958年)告示 1 日常生活に必要な国語の能力を養 い,思考力を伸ばし,心情を豊かにして, 言語生活の向上を図る。 2 経験を広め,知識や情報を求め,ま また、読む前の準備活動「(七) 読むことをしげきするような好ましい環境をこしらえる。」として、クレヨン、木片、庭道具、機械、楽器などを用意して、活動や観察をすることが記載されていて、本に関心を持つためにとても大切な視点だと思います。平成17年3月に発表されたものですが、現在の教育がどのような歩みを辿ってきたのかを知ることは、これからの教育を考えるヒントになると思います。 平成19年11月7日 中央教育審議会教育課程部会「審議のまとめ」 平成20年1月17日 中央教育審議会「答申」 平成20年3月28日小・中学校学習指導要領(文部科学省告示)改訂 平成20年6月13日小・中学校学習指導要領の移行措置に関する告示 等を公示 広く国民から意見募集(11/8~12/7 )