フォワーダーと「乙仲」の違い. 輸出入の物流にかかわる業者には、どのようなものがあるか教えてください。荷主から貨物を預かり、実運送人(Actual Carrier)の輸送機関を利用して貨物の運送の取り次ぎを行う業者を総称してフォワーダーといいます。フォワーダーにも下記の種類があります。輸出入通関手続きを一手に引き受ける海貨業者や航空代理店などの通関業者。その他、船舶貸渡業、船舶や貨物の損害検査を行う海事検査人(Marine Surveyor)、損害保険会社(外航貨物海上保険、賠償責任保険)、国際宅配便(International Parcel Delivery Service)業者、貸しパレット業者、情報処理業者等々があります。海外ビジネスの目的にあわせてご利用いただける、ジェトロのビジネス情報とサービスをご案内します。船会社および航空会社は、自ら輸送手段(船、航空機)を所有して仕出地の港から仕向地の港までの実際の輸送を受け持つことから実運送人(Actual Carrier、キャリア)と呼ばれます。外航・内航船舶運航事業者(海運会社)、航空(貨物)運送会社は、Common Carrierと呼ばれます。これに対し、傭船契約(Charter)により運送を行う傭船者を私的運送人(Private Carrier)と呼びます。海上運送と陸上運送とを中継する機能を持ち、一般港湾運送事業(ステべ、Stevedore)、港湾荷役事業、はしけ運送事業、いかだ運送事業、検数事業、鑑定事業および検量事業の7業種があります。いずれも港湾運送事業法に基づく免許が必要です(同法第5条参照)。このうち、一般港湾運送事業者とは、他人の需要に応じて、すなわち荷主または船社からの委託を受けて、船内の揚げ積み荷役を一貫して請け負い、船内荷役、はしけ運送、沿岸荷役、いかだ運送事業を自ら一貫して、あるいは元請として他の事業者に下請けさせて、唯一受け渡し責任を負う事業者をいいます(同法第2条、第3条参照)。なお、 いわゆる海運貨物取扱業者(海貨業者、乙仲)とは、荷主の委託を受けて個品運送について、はしけ運送と沿岸荷役作業を行う業者(船内荷役行為は不可)です。貿易投資相談Q&Aの記載内容に関するお問い合わせは、オンラインまたはお電話でご相談を受け付けています。こちらのページをご覧ください。各国・地域の基礎情報や制度をご覧になりたい場合は「国・地域別情報」をご覧ください。各種サービスメニューを取り揃えて日本企業の皆様の海外ビジネス展開を支援します。外国から物を輸入あるいは外国へ物を輸出するには輸送を物流業者に依頼します。物流業者には、自ら輸送手段を持つ船会社、航空会社の他に自らは運送・輸送手段を持たずに、荷主から貨物を集めて実運送人の輸送手段を利用して貨物を運ぶフォワーダー(Forwarder)と呼ばれる利用運送事業者(混載業者、貨物取扱業者)もあります。ジェトロの海外ネットワークを通じて収集した最新のビジネスニュース・レポートなどをお届けしています。
記事作成日:2018年5月4日. 皆さんは「フォワーダー(Forwarder)」という職種をご存知でしょうか?今回は、フォワーダーの役割についてご紹介します。 フォワーダーの業務範囲は、上記4社よりも非常に幅が広いです。上記でいうと、5の部分がフォワーダーの範囲です。業者によっては、輸出者の時点から輸入者までのすべての物流を手配することもあります。ただし、一般的には、港から港または空港から空港などにおける物流のみをカバーしている所が多いです。下の画像をご覧ください。こちらは、港湾に関係する業者とそれぞれの役割です。港湾(貿易)業務に関係する業者を分けると、次の5つに大別されます。(上の図の番号とリンクしています。)港湾業務の内、通関業務を中心に行う業者です。業者の所在地は、ハード(施設)を持っていれば港近く。ハードがない所は、丸の内など、オフィス街に事務所を構えています。通関業務の他、国内配送やフォワーダー業務(船舶手配)などを合わせて行うことが多いです。各船会社の「D/O発行業務」も請け負います。海貨物業者は、船会社とガッチリと契約して、次のような業務をしています。*こちらの倉庫業も港湾関係の事業者があわせて提供することが多いです。ただ、昔ながらの名残として、乙仲という言葉を遣う人は多いです。そういえば、神戸市には「乙仲通り」という地区がありますが、まさにあそこが「乙仲が軒を連ねていた所」として有名でした。港町として栄えた神戸ならではです。機会があれば、行かれることをお勧めします。海貨業者とは、どのような会社でしょうか? それを知るために、まずは港の仕組みを知りましょう!例えば、名古屋から上海までの荷物を運びたい頼の中にも、荷主によっては、次のようなニーズがあります。フォワーダーは、これらのニーズを満たせるように、様々な形態のサービスを提供しています。*港近くにある「○○陸運」や「○○海運」などと看板を掲げている会社は、この国内配送業を提供しています。貿易をしているときに聞くことが多い、フォワーダーや通関業者とは、どのような業者なのでしょうか? また、それらは、どのような違いがあるのでしょうか?海貨業者、通関業者、フォワーダーの違いがお分かりいただかと思います。しかし、記事の冒頭でも申し上げている通り、実務上は、これらの違いを理解することはあまり意味がないです。保税地域とは、税関長により指定されている「輸入許可前の貨物」を一時的に保管できる施設です。コンテナ船であれば、船からコンテナをおろして並べている所が保税地域です。保税地域に関する業務は、一部の会社しか取り扱えないため、名のある大企業よりも、海貨業者の方が安定しているともいわれています。例えば、港湾業者が通関とフォワーダーを兼ねていたり、フォワーダーが通関業を行っていたりすることが多いです。実際、以前、私が所属していた会社も、海貨業者でありながら、通関業、さらには、国内輸送事業なども行っていたため、業者の境は、ほぼないと断言することができます。それでは、上記5つの内、さらにフォワーダー、通関業者、乙仲を詳しく見ていきましょう!例えば、名古屋から上海までのコンテナを手配するとします。このときは、誰に頼めばいいのでしょうか? 「そんなの船会社に決まっているだろ!」との声が聞こえてきそうですね。しかし、それは半分正解で半分間違いです。一般的には、船会社ではなく、フォワーダーに任せます。なぜか? それを知るためには、そもそもフォワーダーとは、どのような存在なのかを理解する必要があります。 フォワーダーが非船舶運行業者(NVOCC=Non-Vessel Operating Common Carrier)とも称される意味がそこにあるわけです。 キャリアは貨物をA地点からB地点へ運ぶ責任はありますが、運送約款で事故への補償免責が決められています。 フォワーダーと同じような意味で使われる言葉に「乙仲(おつなか)」があります。 乙仲もフォワーダーと同様に国際物流の仲介業者を指すことが多いですが、厳密にいうとこの2つの意味合いは異なります。 フォワーダー、海貨業者、乙仲、通関業者の違いについて簡単にまとめています。結論を申し上げると、物や情報の流れが早い今日では、これらの違いを理解したとしても、そこまでの意味はありません。実務上は、机上では語りだせないほど、幅広く業務を行っているところがほとんどです。 貿易実務に関する書籍などでよく目にする「海貨業者」というキーワードですが、みなさんは、海貨業者がどんな業務をしているのかご存知ですか?今回は、「海貨業者」の役割や、「フォワーダー」との違いについて詳しくご紹介します。 フォワーダーにも下記の種類があります。 非船舶運航業者(Non-Vessel Operating Common Carrier: NVOCC) 自らは海上運送を行う船舶を運航しない貨物運送人で、貨物の実運送人に対しては荷送人として貨物の運送を依頼します。 ブローカーなど
トレーダーとは、他者から株式や債券などの有価証券の注文を受けて、取引を仲介するブローカーに発注する業務を行い … トレーダー・ディーラー・ブローカーとは・意味と違い.